ステマとは~アフィリエイトとの違いを知って炎上を回避するために~

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近年、ステルスマーケティング(ステマ)と呼ばれるマーケティング手法が問題視されています。ペニーオークションや某ランキングサイトなどの不正が発覚して炎上ニュースとなった時、あなたも「ステマ」という言葉を毎日のように耳にしたのではないでしょうか。

ただ「ステマが問題ということはなんとなく分かるけど、いまいちステマについて理解できていない」という方も、まだまだ大勢いるかもしれませんね。

特にアフィリエイターさんにとって、ステマの定義や、ステマが問題視される理由を把握することは極めて重要です。

将来にわたって安全にアフィリエイトで稼ぎ続けるためにも、絶対に押さえておくべきポイントだといえるでしょう。

そこで今回はステマの詳しい解説を行うとともに、あなたのブログが意図せずステマをしていると思われないためのポイントを伝授していきます!

ステマとは何?

ステマとは「ステルスマーケティング」の略で、宣伝であることを隠して宣伝活動を行うことや、中立的な立場を装ってイメージを自分にとって都合の良いように操作することです。
いわゆる「やらせ」や「サクラ」もステマの一種です。

さらに、ステマには大きく分けて2つのタイプがあります。

【なりすましタイプのステマ】
とある企業関係者が一般人になりきって、ブログやSNSなどのメディアで自分の商品を宣伝するタイプ。
「やらせ」や「サクラ」はなりすましタイプになります。
【利益提供タイプのステマ】
芸能人やネット上で影響力がある人、いわゆるインフルエンサーに報酬を払って、宣伝であることを隠しながら商品を紹介してもらうタイプ。
過去に炎上した「ペニーオークション」は、利益提供タイプになります。

ステマが問題視される理由

ステマの概要を把握したところで、やはり気になるのは「なぜステマが問題視されるのか」だと思います。

こっそり宣伝するステルスマーケティングは何が良くないのか、またステマに潜む危険性とはなにか、ここから詳しく説明していきましょう!

・読者さんをダマしている
ステマの大きな問題点は、中立的な立場を装って、意図的に誤った情報を届けているところにあります。

あなたのブログを通じて商品購入に至った方は、あなたを信用して購入しています。
ステマは、そんなあなたのファンに嘘をつくことになるのです。

もしステマがバレたら、あなたは読者さんからの信用を失うことになるでしょう。
そうなってしまえば、あなたのブログを訪れる人は減り、PV数やクリック数はガタ落ちです。

・ハイリスクローリターン
ステマによって失うのは、あなたへの信用だけではありません。ステマを行ったあなたは非難を受け炎上、つまり多くの人にネガティブな話題が広まり、大勢から批判されることでしょう。

新しいブログを立ち上げたり、SNSのアカウントを変えたりしたとしても、その火が必ず消えるとは限りません。

あなたの行動を特定した人が追いかけて、いつまでも炎上し続ける可能性は否めません。
そうなってしまうと何を紹介しても購入にはつながらず、収益につなげるのが難しくなってしまいます。

このように考えると、ステマはリターンに対してリスクがあまりにも大きいと感じませんか?

・業界全体が信用されなくなる
ステマによる悪影響は、特定の個人だけにとどまりません。
時には関連する商品全体にステマの可能性がささやかれ、その業界全体の信用が下がってしまうケースもあるのです。

業界全体の信用がステマによって下落してしまうと、本当の口コミや、良い評価をしている人たちにも厳しい視線が向けられ、信用を失いかねません。
最悪の場合「不買運動」を起こされて、業界全体の不利益にもつながってしまいます。

ステマが発覚すると起きる炎上問題

このようにステマには、さまざまな問題が潜んでいます。
そして上記でも触れましたが、ステマ発覚をきっかけに「炎上」してしまうことも珍しくありません。

つまり先ほども見たように、読者さんからの信用を失い、あなたがもうブログから稼げなくなってしまう”だけ”で問題が収まるわけではない、ということです。

ひどいケースだと「本名・勤務先・家族構成・交友関係・学歴」などが特定され、あなたの個人情報がネットで拡散されてしまうこともあるのです。

実際に、ダマされて質の悪い商品を買わされた被害者が、勤務先にまで電話して、ステマをした人を辞職に追い込んだというケースもあります。

仕事だけでなく、家族や友人にも迷惑がかかることは十分に考えられますので、その意味でもステマは絶対にやめましょうね。

ステマを取り締まる法律

炎上して多くの被害を巻き起こしかねないステルスマーケティング。
ところで、このステマを取り締まる法律はあるのでしょうか?

実は、日本には明確にステマを取り締まる法律はまだありません。
しかし、景品表示法や不正競争防止法など、宣伝や広告に関する規則に触れる恐れがあります。

景品表示法や不正競争防止法は、どちらも不当な営業活動を取り締まる法律ですので、立場を偽って嘘を発信するステマが無関係だとはいえません。

ステマそのものに対して明確な法律が定まっていないからといって、「ステマをやってもいい」ということではないので、その意味から考えても、絶対に避けたい手法だといえますね。

ステマとアフィリエイトはどう違うの?

ここまでステマの問題点を確認してみました。
その中で「商品を紹介する、アフィリエイトとは何が違うの?」と感じた方もいるかもしれません。

特に、すでにアフィリエイトを始めている方や、これからアフィリエイトをスタートしようと考えている方にとっては無視できないポイントですよね。

「まさか、アフィリエイトもステマのように危険なことなの!?」
と誤った認識を深めてしまう前に、ここで改めて、ステマとアフィリエイトの違いをハッキリさせておきましょう!

ズバリ、「商品を紹介する」というところだけ切り取れば同じように見えるステマとアフィリエイトは、全くの別物です。

【ステマ(ステルスマーケティング)】
・報酬を確約してもらってから宣伝する
・宣伝だと伝わらないような手法で宣伝する
・企業や商品と関係のない一般人を装って宣伝する

例)立場を偽ってもいいから、宣伝とバレずにアピールしてくれたら報酬をあげるよ。

【アフィリエイト】
・読者さんが購入してから報酬がもらえる(成功型報酬)
・宣伝活動であることが明確
・企業や商品と関係のない一般人の立場で宣伝する

例)自分の言葉で宣伝して、その商品があなたのブログのリンクを経由して購入されたら報酬をあげるよ。

このように比較してみると、単に「商品を紹介する」といっても、違いがあることに気が付きますね。

特に大きな違いとしては「立場」が挙げられます。
ステマは立場を偽装しているのに対して、アフィリエイトは宣伝活動であることを明確にしていますよね?

さらに報酬発生の条件についても、ステマは宣伝すること自体から報酬が発生するようですが、アフィリエイトは宣伝した商品が購入されたとき、初めて報酬が発生します。

「宣伝するだけでお金がもらえるなら、ステマのほうが良い!」
と、ここまで読んでくださった方なら……思わないはずですよね?

なぜなら、最初に確認してきたように、ステマにはリターンよりもリスクのほうが圧倒的に大きいからです。

ステマとアフィリエイトの違いをハッキリと理解して、きちんと良いものを届けるブログづくりを意識していきたいものですね。

意図せずステマをしてしまう場合も

ステマとアフィリエイトの違いを理解しないと、恐ろしい事態を招く可能性があります。
そのひとつに「意図していないステマ」が挙げられます。

たとえば、あなたはとある飲食店のオーナーだとしましょう。

「もっと自分のお店にお客さんを呼びたい」
「この店の名物料理を食べてもらいたい」

このような気持ちから自身でブログを開設して、お店の評判アップにつながるレビューを、お客さん目線で執筆し、大量にアップしたとします。

たとえ「悪気がない」としても、「報酬や売上だけのために行ったわけではない(お店を知ってほしい、という純粋な気持ちだけ)」としても、これは明らかなステマ行為とみなされます。

つまり、ステマがどういったものかを理解しておらず、宣伝活動のひとつとして「意図せずに」行ったとしても、ステマはステマとして認識され、炎上問題に発展する可能性を秘めているということです。

あなたが働く会社の商品を気に入っていたとしても。
その良さを、もっと世間に広めたいと思っていたとしても。

そのやり方が誤っていたら、思わぬところで釣り上げられてステマだと騒がれる可能性があります。

上記の場合は、オーナーとしておすすめのメニューを紹介するなど、宣伝であることが明確であったなら、ステマ扱いされなかったはずです。

アフィリエイターさんや、趣味のブログを運営する方も、今日からしっかりとステマの認識を持つようにしましょうね。

意図せずステマと思われないためのポイント

これまで説明してきたように、ステマには多くの問題があります。
また、ステマを理解せずに行ってしまうケースについても言及していきました。

しかし、それでもなお、あなたのブログが炎上する危険性はゼロとはいえません。
読者さんはステマに対して敏感になっていますので、「この記事、ステマでは?」と疑われる可能性があるのです。

アフィリエイターさんにとっては商品を紹介することが必要なので、できる限り疑われる可能性を下げたいですよね。
そこで、ここからはステマだと思われないための、ブログ記事のポイントをお伝えしていきましょう。

コツを掴んで上手にアフィリエイトやPRに取り組めば、健全により良いものを広めていくことができますよ!

・極端な褒めすぎにご用心

自分の気に入った商品は、とことん褒めたくなりますよね?
その気持ちには共感しますが、あまり極端に褒めすぎてしまうと、読者さんには本当の魅力が伝わりません。

それどころか、「こんなに美辞麗句を並び立てて……さては、ステマ!?」と怪しまれる原因になるかもしれないのです。

意図的に行われるステマでは、商品の購買につなげるために「確実」「絶対」「100%」「約束」などといった、誇大表現が使われる場面も珍しくありません。そのため、同じような言葉ばかり並べて商品を絶賛している方は、ステマを疑われてしまうかもしれないといえます。

ステマを疑われなかったとしても、読者さんに対して的確に魅力を伝えるためにも、表現の仕方には十分に気を配ることをオススメします。

上手な言い回しで、そのものの魅力を引き出す秘訣のひとつに「誇張法」があります。
この機会にマスターしたいと思った方は、併せてご覧ください。

参考:ひと目で読者を惹きつける「誇張法の使い方」徹底マスター!

・本当に気に入った商品だけを伝える

もうひとつ、「あなたが気に入った商品だけを紹介する」ことも心がけてみると良いでしょう。

どうしても報酬ばかりに意識が向いてしまうと、言葉に熱がこもりにくい場合がありますよね。
その結果、どこかで見たことのあるような言葉ばかり切り貼りした記事ができあがったとしたら「読み手のことを考えられていない、まさかステマ!?」と勘ぐられるかもしれません。

しかし、あなたが本当に紹介したいと思った商品なら、詳細まで調べた上で執筆するはずですし、だからこそ読者さんの心に残るようなブログ記事に仕上がってくるともいえます。

あなたの素直な気持ちで書いた熱意のあるブログ記事なら、ブログ記事の閲覧数やアフィリエイトの成約率にも表れてくると思いますし、紹介してもらった企業も喜んでくれるはずです。

誠意を持ってアフィリエイト活動をするためにも、あなたが気に入った商品だけを紹介しましょう!

「好きな気持ちはあるんだけど、うまく書き上げることができない!」
といった悩みを抱えている方は、下記の記事も参考にしてみてください。

参考:たった3ステップで変わる「モノの伝え方」
参考:アフィリエイト記事に「面白さ」を生む展開の3パターンとは?

さいごに

ステマについて理解を深めることはできましたか?

何も知らずに自由なことを書きすぎると、意図しなかったステルスマーケティングの落とし穴にハマってしまう可能性があります。
場合によっては、景品表示法などに触れてしまうかもしれません。

また、アフィリエイトを行う上でも、ステマの理解は重要だと感じてもらえたのではないでしょうか。

読者さんの中にはステマに敏感な方も少なくありません。ちょっとしたきっかけから炎上してしまうのは、やはり避けたいところですよね。

だからといって、必要以上に怯えることもありません。
ここでお伝えしたポイントを押さえたブログ記事を作成し続けていれば、ステマ疑惑を浮上させられることはないでしょう。

アフィリエイターさんも、ぜひステマの理解を下敷きにしつつ、より良いアフィリエイトを実現してくださいね!