Googleがnofollow属性を変更!sponsored属性とugc属性を新たに導入!

SEO対策Google, Googleアップデート, アフィリエイトツール, アフィリエイトリンク, アフィリエイト初心者向け

nofollow 属性 変更について検索しているイメージ

ブログやWebサイトなどでアフィリエイトリンクを掲載する際に『aタグ』というものを使用しますが、この『aタグ』に属性というものを付与できることをご存知でしょうか?

例えば、リンク先を新しいウィンドウで開かせる場合には

<a href="https://marketing-cross.com/" target="_blank">

といったように書きますが、この場合には「target」の部分が「リンク先をどうやって表示させるか」といった属性に該当し、その値を「"_blank"」と指定することで、リンク先が新しいウィンドウで開かれるという仕組みになっています。
(※厳密にはhrefもリンク先を指定するという属性です)

この『aタグ』の属性にはいくつか種類があり、その中に「rel」という属性があります。

SEOに明るいアフィリエイターさんは、実際に案内するアフィリエイトリンクの「rel属性」に、nofollowという値を付けている方も多いのではないでしょうか^^

しかし、そんな「rel属性」に今年2019年9月、ある変化がありました。

ひとつは、nofollow属性の意味合いの変更。
もうひとつが、2つの新たな属性値”sponsored”と”ugc”の追加です!

「そもそも”rel“とか”nofollow“ってなに?」
「新しい”sponsored”と”ugc”はどう使い分ければいいの?」
「今までのアフィリエイトリンクって、変更しなきゃだめ?」

アフィリエイターさんは、自分のサイトで外部ページを紹介する必要がある以上、SEOに影響があれば他人事とはいえない話題ですよね。

そこで今回は、気になる新しい属性値について解説するとともに、アフィリエイターさんがどのように捉えていくべきなのか、しっかりお伝えしていきましょう!

たかがリンク、されどリンク。
Googleから最適な判断をされてSEOにも強いサイトを作り上げ、成約率アップにつなげるためにも、ぜひ最後までご覧になってくださいね。

『aタグ』に付与するrel="nofollow"の扱いが、2019年9月から変更に

sponsoredとugcについて

まずは、『aタグ』に付与する「rel="nofollow"」について振り返ってみましょう。

例1.『rel="nofollow"』を付与していないもの

<a href=”https://marketing-cross.com/”>マーケティング・チャンネル</a>

例2.『rel="nofollow"』を付与しているもの

<a href=”https://marketing-cross.com/” rel=”nofollow”>マーケティング・チャンネル</a>

サイトを訪れた方が見るリンクは、外見上ほとんど同じですが、この属性が付いているとGoogleはこれまで、googleのページランキングの要因として見なさない働きをしていました。

もう少し詳しくお伝えすると、リンク先にPageRankを渡すこともないし、アンカーテキスト(テキストリンク)も評価してこなかったんですね。

過去に、Googleのジョン・ミューラー氏は「アフィリエイトリンクの『aタグ』にはnofollow属性を付けたほうがいい」との見解を示したことがあります。

このnofollowの属性をGoogleは従来「命令」として扱ってきました。
そして命令である以上、必ず従っていた(nofollowが付いていればそのリンクは絶対に評価から除外)というのがこれまでの見解でした。

そうしたnofollowの働きは、今後「命令」から「ヒント」に変わります。
つまり、nofollow属性が付いているリンクでも、「絶対」ではなく「ヒント」として参考程度に見る場合が出てきたため、評価対象になる可能性があります。

どんなリンクが、どれくらい評価対象になるか、それはGoogleのアルゴリズムによって判断されるため、明確な決まりはわかりません。

しかし基本的には、nofollow属性がついているリンクは、これまで通りランキング要因に見なされないと考えて良いでしょう。

そして、今回nofollowのリンク属性が変更されるとともに、2つの新たな属性が現れました。
それが冒頭でもお伝えした”sponsored”と”ugc”です。

これはGoogleのガイドライン上にも記載されているので、あわせてご覧ください。
参考:Google に外部リンクの関係性を伝える

アフィリエイターさん必見!rel="sponsored"はどんなリンク属性?

まず最初にお伝えしたいsponsoredは、アフィリエイトリンクに付与したほうが良い属性と言えます。

なぜかと言いますと、sponsoredは「広告や有料プレースメントのリンクに付けること」、とGoogleが説明しています。つまり広告型の記事に付けられるリンクやバナー広告のリンクは、このリンク属性に該当しますね。

おそらく、リンク属性の種類を分けることによって、Googleがより正確にリンクを把握する目的もあるのではないでしょうか。

使い方はこれまでと同じように、rel="sponsored"を『aタグ』に付与する形で問題ありません。

例:<a href=”https://marketing-cross.com/” rel=”sponsored”>マーケティング・チャンネル</a>

ただ、機能としては今までのnofollowと同じです。
sponsoredがついたリンクは、Googleのランキング要因にならないということなんです。

rel=”ugc”はどんな時に使い分けるリンク属性?

続いてご紹介するugcは、「ユーザー作成コンテンツ」に対して使います。

ユーザー作成コンテンツとは、たとえば、ブログの下に付くコメント欄やフォームの投稿ですね。

これまで、こうしたコメント欄などには、nofollowを付けることが一般的でした。
もし、あなたの書いた記事に知らない人が大量に評価の低いサイトのリンクを貼り付けてしまったら、その評価に引っ張られて、あなたの記事も低評価になってしまう可能性がありますからね(´;ω;`)

そうした評価の操作をされないためにも付けていたnofollow属性を、これからはugcで統一しましょう、ということです。

「rel="ugc"」を付与しておくことで、このリンクは「ユーザーによって生成されたものですよ。コンテンツには関係がないんですよ」とGoogleに伝えるようなイメージですね。

実は、ugcもsponsoredと同じように、機能そのものはnofollowと変わりません。

ugcがついたリンクはGoogleでランキング要因にならないため、PageRankを渡さない上に、アンカーテキストも評価されません。

すべてのアフィリエイトリンクを変更する必要はあるのか

nofollow属性は変更する必要があるのか?

さて、実はnofollowのリンク属性が導入されてから、かれこれ15年近くが経っているそうです。
今回、追加された2種類のリンク属性も、これからは常識になっていくかもしれませんね。

昔からアフィリエイトをされている方はここで、ひとつ疑問が浮かぶのではないでしょうか。

「じゃあ、今すぐこれまでのnofollowをsponsoredやugcに変更しないといけないの?」

nofollowが「命令」から「ヒント」になってしまった。さらにアフィリエイトのリンクに最適なリンク属性が変わった。このことに、不安に感じるアフィリエイターさんもいるかもしれません。

しかし、この点もGoogleが正式に回答してくれており、結論としては、急いで変更する必要はないようです。
参考:Googleの公式アナウンス(英語サイトです)

実は、nofollow自体は引き続き機能しているようです。
先ほども少し触れたように、広告用にsponsoredの属性、コメントやフォーム用にugcの属性がそれぞれ分かれることになりましたが、たとえnofollowのままでも問題はありません。

もちろん、あえて細分化することとなった以上、今後のことを考えたらこれから公開する新しい記事は、アフィリエイトのリンクについてsponsoredのリンク属性を使うと良いでしょう。

ちなみに、nofollowが「命令」から「ヒント」になった点をお伝えしましたが、このsponsored、ugcも「ヒント」として扱われます。

そのためsponsored、ugcの属性が付与されていても、Googleがリンクとして参考にする可能性はゼロではありません。

また、もうひとつ補足しておくと、このリンク属性のサポートはまだ現時点ではGoogleだけです。そのためnofollowを外したことで、一部のマイナー検索エンジンでは、サイトや記事の評価が変わる可能性はあるかもしれません。

ただ、たとえばYahoo!は2011年からGoogleの検索技術を利用しているため、メジャー検索エンジンで考えるなら、今からリンク属性の対応を進めておいても特に問題ないといえます。

まとめ

今回はアフィリエイターさんにとって身近でありながら、意外と見落としがちな『aタグ』の『rel属性』に関してお伝えしました。

一見すると、些細なことに思えるかもしれませんし「面倒くさいから今後もnofollowのままでいいや」と感じる方もいるかもしれません。

しかし、こうした変化にきちんと対応していくことがGoogleに正しくコンテンツを伝えることになっていきますし、結果的にはその先にいるユーザーにとっても、良いサイトとして評価されます。

良いサイトとして評価されるということは、あなたの記事を目にする人が増えて、成約率アップにも影響する可能性が非常に高いということ。

ブログ記事でアフィリエイトを行っている方は、こうしたGoogleの仕様変更にも目を光らせておくと、長期的に見て安定した成果を上げていく、アフィリエイターさんになっていけるといえます。

「nofollowからsponsoredへ」というリンク属性の変化をきっかけに、ぜひ日頃から少しずつ意識してみてくださいね^^